薫「教会生まれのお姉ちゃんにお礼したい!」
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25: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2017/10/07(土) 23:16:05.38 ID:8C1mveqc0
クラリス「……やはり妖怪でしたか」

「……」

クラリス「どうして私たちのことをずっと見ていたのでしょうか」

「……仲間が君の隣にいたからだ」

クラリス「そうですか……」

クラリス「それにしては、貴方とあの子では気が大きく違うようですが」

クラリス「種類も違いますよね?」

「……確かに、彼女は狼の妖怪だ」

「だが、仲間が狼だけってわけじゃない」

「彼女たちの思いに賛同した他の妖怪だっている」

クラリス「……なるほど」

クラリス「では、一声かければよかったのでは?」

「君がこっちをずっと警戒していたから」

「あの場で出たら襲われると思ってね」

クラリス「……」

クラリス「……あなたは、本当に薫さんの仲間なのですが」

「ああ」

クラリス「……そうですか」

クラリス「失礼しました――」

クラリス(――と、警戒を解いたその瞬間、その妖怪は姿を消しました)

クラリス(そして、後ろから強い衝撃が襲いました)

クラリス(……くるりと後ろを向けば、下衆な顔をしている妖怪が)

クラリス(……)

クラリス(……だから、妖怪は嫌いなんです)

クラリス(……)

クラリス(……)


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