ちひろ「火の七日間」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/07(土) 14:26:17.23 ID:nV9jNYP30
統制が抵抗を招き、テロが報復テロを呼ぶ状況に、
更に混迷の度合いを加えたのが、抵抗組織内部の派閥抗争だった。
娯楽とプロデューサー成分の追求以外に確たる思想もイデオロギーも持たず、
強力な指導者もいないまま活動を重ねて来た抵抗組織は、
事態が武装闘争の段階を色濃く醸成しだした段階で、
その戦術と事態の核心をなすプロデューサーへの評価を巡って四分五裂

セクトは一時、三派四十六流の分派が饗応する事態を生み出した。

・シンデレラプロ人民民主戦線事務派
プロデューサーの存在を批判的に捉えつつ、みく一派を放逐して事務所の民主化を目指す。

・改革の通達派
その主張を芸能界に広く展開しつつ、労働基準監督署の介入を要請する。

・事務所内通信派
外部の介入を拒否し、プロダクション独自の解決を模索する。

・有浦柑菜とゆかいな仲間たち
非暴力を唱える。

・偶像独立機動実行部隊“炎陣”
年少組を中心としたセクトからの依頼により武力活動を代行

・鮮血のマイク同盟
統制委員会への報復をひたすら追求。

・矢みフ辞団
統制委員会の頭目であるみくへの個人的怨念に燃える。

・スシ=カルテル
みくの口に寿司をねじ込むためだけに活動。矢みフ辞団から独立。

・鬼苦身教団
太陽神スズホポチトリ様に心臓を捧げるカルト教団。神に捧げる生贄を探す。

・黄ばんだワイシャツ同好会
Pの使用済み衣類を密売。
麻薬以上の中毒性からシェアを奪い合うスイーツ生産アイドル達に敵視されている。

正確には誰も実態を把握しえぬこれら無数の集団は、
その最大動員時においても員数2桁に達することなく、
そのいずれもが、絶対的な覇権(ヘレモニー)を確立するに至ることはなく
全アイドルを巻き込んだ未曽有の抗争劇は、
マイクとサイリウムが乱れ飛ぶ不毛な暗闘へとなだれ込んで行ったのであった。




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