国王「さあ勇者よ!いざ旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」完結編
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49: ◆EonfQcY3VgIs[saga]
2017/10/14(土) 09:06:51.11 ID:0W6d7gZb0

氷姫《本当に、なんの気紛れだったのか》

氷姫《修練を終えたあたしたちに、冥王様はついてきて、魔王がその座につくための協力を申し出てくれた》

氷姫《冥王様は、元々冥界という治外法権の主であると同時に、邪神を崇める司祭でもあった》

氷姫《司祭の仕事の方は、冥王様はろくにしていなかったのだけど…"魔王の承認"という大役が、その仕事には含まれていたわ》

氷姫《つまり、冥王様が「魔王はこの者だ」と言ってしまえばそれで魔王は決定してしまうわけ》

氷姫《冥王様が自ら"承認"をすることは今までに無かった。魔界の争いにおいて頂点に立った者が、形式的にそれを受けに冥界を訪れるのがそれまでの習わし》

氷姫《あたしたちの作戦は、そういうものを全部すっ飛ばして、当時の姫を魔王にしてしまおうって、そういうものだった》

氷姫《水部と闇部、それに氷部が滅んだ今、魔界の勢力図は大きく変化して》

氷姫《それぞれの部の長である木竜と雷帝、そして冥王様の試練で大魔術師の称号を手にしたあたし、そして邪神の加護を持つ魔王自身に、圧倒的破壊力の炎獣を従える一派は》

氷姫《魔界最強とも言える集団となっていた》

氷姫《ああ。結局魔王はあれっきり転移を使えなくって…あたしに転移体得の権利は移されたわ》

氷姫《納得は出来なかったけど…やはり転移はあたしの方が上手く覚えてみせた》

氷姫《ともあれ、冥王様がいつになく魔界勢力に関与した今回の王座争奪戦争は》

氷姫《冥王様の"承認"で呆気なく幕を閉じたわ》




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