国王「さあ勇者よ!いざ旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」完結編
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470: ◆EonfQcY3VgIs[saga]
2018/08/04(土) 22:28:52.23 ID:+njJv4Yc0

少年「死別した相手に安らかであって欲しいっていうのは、生者の勝手な願望でしかない」

少年「君達のために死んだ木竜は、未来永劫こうして苦しみ続ける運命だ」

魔王「………」

少年「――震えてるね?」

魔王「っ…」

少年「魔王四天王…ここまで辿り着いた君達の力は称賛に値する。けど」

少年「その英傑を包み込んできた木竜でさえ、よるべなく慈悲のない無の前に、苦しむことしか出来ない」

少年「…君の足はすくんでいる。君にとって大切な存在である木竜が、見たこともない悲痛さで屈服しているのを目の当たりにしたからだね」

魔王「…」

少年「命すら投げ出して僕を討つつもりでいたんだろう?」

少年「仮にも神を名乗る僕を相手取って、生きて帰るつもりは最早なかった…その生涯を終わらせてしまうことすら厭わないつもりでいた」


少年「しかし、君は知ってしまった」

少年「死は終わりではなく、救いのない永遠の始まりだと」


少年「ねえ、魔王」

少年「僕を倒そうとすれば君はただでは済まない。例え成功したとしても、引き換えに君は死ぬだろう」

少年「その時君の身に降りかかるのは、想像を絶する事象だ」

少年「希望が最初からない無限の世界。そこに君は飛び込めるの?」


少年「命を、投げ捨てられるかい?」




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