国王「さあ勇者よ!いざ旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」完結編
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◆EonfQcY3VgIs
[saga]
2018/06/09(土) 14:24:59.33 ID:tpR/STzE0
側近『…魔王と勇者の戦い。その全ての戦績はほぼ五分と五分』
側近『それは僕が今まで経験した戦いの全ても同様だ。敗れた種族は搾取され、文明が衰退する。やがて窮地を救う英雄が現れる…その繰り返し』
側近『"本当に戦わねばならんのか?"ですか』
側近『僕だって本当はその問いに幾度も辿り着いていた。けれど人と魔は相容れない………勇者と魔王がいる限り』
側近『――それでは勇者と魔王は、人間と魔族の争いを引き起こすために存在しているのか?』
側近『英雄などではなく…歴史を繰り返すための道具』
側近『………道具…一体誰の? それは――』
側近『天から加護を与え続ける、神々の、だ』
側近『…』
側近『もしかすると、次は人間の敗北なのかもしれない。人間は近年純粋な敗北とは縁がなく、その人口を増やし続けている』
側近『どちらにせよ、今度の大戦において魔王様が優位なのだとすれば………あの魔王様なら、戦争以外の道を模索できるかもしれない』
側近『それに何より、今回はあの魔王様が』
側近『死なずに済む』
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