国王「さあ勇者よ!いざ旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」完結編
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◆EonfQcY3VgIs
[saga]
2018/06/09(土) 08:13:54.40 ID:m5D6diRcO
神父(――この世の終わりとは、こんな眺めなのだろう)
神父(天に向かって幾筋もの光が飛び散った時、私はそう思った)
神父(光は、空を突き破るように虚空を飛び、そして破裂した)
神父(途端に天空は紅蓮色に染まり、朱く我々の姿を照らした)
神父(爆風が遥か上空から我々を叩きつけ、少し遅れてから耳をつんざくような轟音が襲ってきた)
神父(理解の及ばぬほどの激しい衝動がぶつかり合っていたのだと知ったのは、もっとずっと後になってからで)
神父(その時、人々は誰一人例外なく、為す術もないまま身を縮めるしかなかったのだ)
神父(私は城下町で見つけた赤毛達を庇うようになったまま、何とかもう一度空を見た)
神父(王城は、すでに奇怪な姿へ形を変えて中へ浮かび上がり、原形を留めていなかった。光はそこから四散し、爆発を繰り返していた)
神父(神話の世界を眺めているようだと、思った。そしてあの光の欠片がひとつでも落ちてくれば、王国は消し飛ぶのだ)
神父(そういう予感があった)
神父(だからいよいよその瞬間を迎えようという時に)
神父(身を呈して城下町を守った小さな影が、魔王自身だったなどということを)
神父(その時の私たちは、気づくはずもなかった――)
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