国王「さあ勇者よ!いざ旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」完結編
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176: ◆EonfQcY3VgIs[saga]
2017/11/25(土) 22:53:00.92 ID:IVAMhd/C0

氷姫「あたし達は、勇者を倒すために今まで必死になってやってきたのよ?」

氷姫「それに意味がないなんて言われたら…なんて、そんな事。………考えたく、ないわよ」

魔王「…そうだね」

雷帝「…もう一人、警戒すべき相手がいる」

炎獣「え?」

雷帝「――冥王だ。奴は、もしかするとこの真実を知っていたかもしれん」

氷姫「! 冥王様が…?」

雷帝「…確証はないがな」

炎獣「で、でもよ…あの師匠が、人間の思惑通りにされるのを、黙って見過ごすとは思えないぜ」

雷帝「…確かに、それはそうだが…」

氷姫(冥王様…。…そういえば、あの時)


――氷姫《何、ですっ、て!?》

――教皇《お前は知らんのか? 何故貴様ら四天王がそこまで人間を圧倒できるのか》

――教皇《冥王が何故、魔王についてその側にいたか》

――教皇《その真実を》

――氷姫《…っ!!》

――教皇《お前は何も知らないのだな。無知なものが振るう大きすぎる力ほど、恐ろしいものはない》

――教皇《排除されるべきは………貴様らだ、四天王》


氷姫「………ねえ、魔王」

魔王「? どうしたの、氷姫」

氷姫「…」

氷姫「ううん…。何でもない」

魔王「…そう」

魔王(………)



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