モバP「そろそろいきましょうか」瑞樹「そうね」
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25: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 02:56:44.99 ID:j2st42DJ0
そこから瑞樹さんの家に行くたびに、瑞樹さんの思い出の品が続々と部屋から消えているのがわかった。
少しずつ、でも、確実にものがなくなっている。

「いやー、ものが少ないと掃除も楽なのよねー」

気は抜けているが、それでいてもう完全に覇気の失われた声で瑞樹さんは言う。

素はこんなでも、仕事の時は以前と変わらない調子で続けているのだから、
本当に人間というものは、特に瑞樹さんは、表の様子を見ただけじゃわからないものだ。

「……じゃあ、もう表彰式のアレも」

「燃えたわ。とっくの疾うにね」

ズン、と、胸の奥に重いものが支えた。


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