モバP「そろそろいきましょうか」瑞樹「そうね」
↓ 1- 覧 板 20
25: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 02:56:44.99 ID:j2st42DJ0
そこから瑞樹さんの家に行くたびに、瑞樹さんの思い出の品が続々と部屋から消えているのがわかった。
少しずつ、でも、確実にものがなくなっている。
「いやー、ものが少ないと掃除も楽なのよねー」
気は抜けているが、それでいてもう完全に覇気の失われた声で瑞樹さんは言う。
素はこんなでも、仕事の時は以前と変わらない調子で続けているのだから、
本当に人間というものは、特に瑞樹さんは、表の様子を見ただけじゃわからないものだ。
「……じゃあ、もう表彰式のアレも」
「燃えたわ。とっくの疾うにね」
ズン、と、胸の奥に重いものが支えた。
48Res/24.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20