モバP「そろそろいきましょうか」瑞樹「そうね」
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18: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 02:52:27.19 ID:j2st42DJ0
「……ふぅ」
「体にしみるわね。やっぱりお酒はいいものだわ」
「ちゃんと食べるものも食べてくださいね。片付けは全部俺がやりますから」
「わかってるわよ」
「ちゃんと食べてるか、監視する目的でもあるんですからね」
「いちいちうるさいわよ」
「はいはい、食べましょう食べましょう。俺も食いますから」
「……」
瑞樹さんの反応は薄いとはいえ、色々な話で盛り上がった。
事務所のこと、前の仕事のこと、俺の前の仕事のこと、親のこと、
こないだの収録で共演者が異常者だったこと、新任の部長がいちいちクソ面白いこと。
今思えば、笑いこそすれど、その微笑みには目の光が伴っていなかった。
瑞樹さんの目は、もう既に何も映していなかった。
愚かな俺はそれに気づかなかった。
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