12:名無しNIPPER[saga]
2017/10/06(金) 07:57:06.15 ID:HlHriJiu0
アズミ「はぁ? 興味深い……?」
メグミ「ええ。人間観察好きとしては──すっごく興味がわいてくる。アズミの事」
アズミ「……うわ、なんか私の方が引いちゃった。あんたねぇ……友達がLGBTのカミングアウトしてんのに……」
メグミ「ごめんごめんごめん! でも……ね、ね、同性にときめくって──どんな感じなの?」
アズミ「アンタねぇっ、あやまりゃなんでも許されると思ってんでしょっ」
メグミ「そんなことないって」
アズミ「ったくもー……ったく……、……」
アズミ(……あーっ、もぅ、もぅっ……少し喜んじゃってるなぁ、私。だってこいつt−)
アズミ「んもう、……べつに、普通よ」
メグミ「だからー、その『普通』っていうのが分からないの」
アズミ(変わらずこうして、私にこうやって接してくれてるんだもの──)
アズミ(ええい、くやしいじゃないっ……)
アズミ「──あんただって男にドキっとしたことはあるでしょ?」
メグミ「そりゃ、あるけど」
アズミ「なら分かるでしょ? その気持ちと一緒だってば」
メグミ「ふむ……じゃ、道端で可愛い女の子とすれ違ったら──ドキドキしたりするの?」
アズミ「目で追っちゃうことぐらいはあるかもしれないけど──別に、誰も彼もにドキドキしたりはしないわよ」
メグミ「そうなの?」
アズミ「好みってもんがあるでしょうが」
メグミ「……あ、なるほど、そういう……。ふむふむ……」
アズミ「難しく考えることないんだてば。単純な話でしょ」
メグミ「言われてみればそうなんだけど……──あ、じゃあさ」
アズミ「?」
メグミ「私にドキッとしたことは? ある? 私て、アズミの好み」
アズミ「……あのさぁ……アンタ、自分からそゆこと聞く?」
メグミ「え……変?」
アズミ「考えてみなさいよ、あんた、私が男だったとしたら、そーいうこと聞く?」
メグミ「アズミが男だったら? ……ん〜……」
メグミ「………………。」
メグミ「……あー、……聞かないかも……なんか、そうゆうこと聞いちゃうのって……『小悪魔』って感じ」
アズミ「でしょ? あんたはそーいうキャラじゃないもん」
メグミ「うーん……言われてみれば理解はできるけど、なんかややこしいわねぇ」
アズミ(……ややこしい、か)
アズミ「結構さ、そういう感覚的なズレが、一番寂しいかったりするのよね」
メグミ「え……?」
33Res/39.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20