2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:36:19.09 ID:TzvX0Up20
===1.
事のきっかけは数日前。いつも仕事でお世話になっている、とある知り合いに呼び出されたのが始まりだった。
待ち合わせ場所のカフェにつくと、周りは若い女の子だらけ。
3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:38:01.53 ID:TzvX0Up20
「いいじゃない。君の好みは知ってるつもりよ」
手の甲にちょんと顎を乗せて、ニコリと笑う小窯さん。
4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:41:22.21 ID:TzvX0Up20
「あー……その、見事に四角い箱ですね」
「中身はもっと驚くわよ?」
5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:43:23.79 ID:TzvX0Up20
「今度の新作を持って来たの。日本じゃまだ発売してないんだけど、
正真正銘『OGAMA』ブランド、リースモチーフの指輪よ指輪!」
あ、やっぱり? リースが元になってんのね……とはいえ。
6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:45:38.07 ID:TzvX0Up20
===2.
「ノーサンキューですプロデューサー」
「待って、まだ指輪を見せただけじゃないか」
7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:47:42.93 ID:TzvX0Up20
「そんなつれないこと言わないで、ただ貰っちゃえばいいだけなんだしさ」
するとロコは困ったような顔をこちらに向け。
8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:50:47.63 ID:TzvX0Up20
「それに、その作品からインスピレーションは受けましたし……ロコはそれだけで十分なの」
「……はいはい、大人の御意見で」
9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:52:50.72 ID:TzvX0Up20
===3.
――んでだ。
『でも返されたって困るのよねぇ。私の指には入らないし』
10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:54:54.35 ID:TzvX0Up20
「今日は何の日? 言ってみなさい」
「今日? 世界教師デー」
11: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 19:59:25.56 ID:TzvX0Up20
「アンタ、その顔ちょっと待って」
「な、なんだよ伊織? 言いたそうだな」
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