102:名無しNIPPER[saga]
2017/10/06(金) 00:32:25.15 ID:tPP1+2nu0
女「…さっき我らって言ったよね?」
サンタ「ええ、言いましたね」
女「私みたいなのが他にもいるの? どのくらい?」
サンタ「私含め66人でございます」
女「…結構いるね」
サンタ「魔眼を持つ者はある日突然生まれてくるもの…」
サンタ「まだまだこの国には多くの同胞が潜んでいるものと思います」
女「そっか…ええと、僕は女王なんだよね?」
サンタ「はい! 我ら魔眼使いを導く最強の御方にございます!」
女「じゃあ世界中のありとあらゆる魔眼使いを集めて、僕達だけの…魔眼の国を作ろう」
女「…もう誰も、寂しい思いをしないように」
サンタ「おお…おお…!」
サンタ「ご命令とあらば必ず…女王様の望む国を作り上げて見せましょう…!」
女「うん、お願い」
サンタ「…それでは女王様、我らの拠点にご案内しましょう」
サンタ「他の皆も今や遅しと女王様の登場を待ち望んでおります」
女「分かった…行こっか」
サンタ「はい!」
女「……」
女「…………さよなら」
数年後―――
世界各地で無差別な大量虐殺が起こる。
それは戦争などではない。
圧倒的な個による群の殲滅。
羊の群れにミサイルを打ち込むような凄惨な光景。
その鮮血の海の中心には、常に紅眼の少女の姿があったという。
END
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