9: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:26:07.97 ID:vDdOmgpL0
【まほ編】
とある雑誌のインタビューの中で、好きな食べ物を訊かれた。
私にはこれといった好きな食べ物が無かったのだが、特に無いですと答えるのが嫌で咄嗟にカレーと答えた。
10: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:28:11.32 ID:vDdOmgpL0
しかし、エリカのように毎日会う間柄であれば気が付く違和感もあるのだろう。
エリカは、私が本当にカレー好きなのか疑問を持っていたという。
黙っているつもりは無かった。
語る機会が無かっただけだ。
11: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:30:05.10 ID:vDdOmgpL0
その直前まで、机の上にあった借り物の恋愛小説について話していたというのに。
その流れを丸ごと無視して、カレーの話である。
よほど訊きたくて仕方がなかったのだと思う。
エリカは堅い。
12: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:33:07.72 ID:vDdOmgpL0
質問には答えなくてはならない。
しかし時計を見れば、長い話を始めるには遅い時間。
エリカに夕飯でも振る舞おうかと考えていると、買い置きのレトルトカレーがあった事を思い出した。
誂えたような状況に、また笑いがこみ上げた。
13: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:35:20.95 ID:vDdOmgpL0
とは言え、私はエリカの好物のアイアシェッケとやらについて何も知らない。
訊いてみたいとは思っていたが、タイミングが無かった。
エリカとは日頃、戦車道の話ばかりしている。
毎日会うから身近だとは思っているが、実際はどうなのだろう。
14: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:37:42.81 ID:vDdOmgpL0
そう言ってエリカの方に向き直ると、妙に引き攣ったような顔をしている。
何だろう、まずい事を訊いてしまったのだろうか。
そうこうしている間に、カレーの湯煎が終わった。
カレーに載せてやろうと、遅れて鍋に放り込んだレトルトのハンバーグの湯煎ももうすぐ終わる。
15: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:38:53.35 ID:vDdOmgpL0
以上です
お付き合いありがとうございました
16: ◆UYlhnKrxEE[saga]
2017/10/04(水) 22:26:20.28 ID:gZG/kheN0
まほ「エリカ、顔が引きつっているぞ、どうしたんだ?」
エリカ「………」ダラダラ
17:名無しNIPPER[sage]
2017/10/04(水) 23:34:06.90 ID:WwhoQyeYo
乙ー
18: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/05(木) 13:08:52.48 ID:OUGo5hzV0
ありがとうございます
会話ものも書いてみたいですが
どうにも独白形式の方が書きやすくて
19: ◆UYlhnKrxEE[saga]
2017/10/05(木) 23:22:29.41 ID:33uIE+C10
会話形式は単純に言葉の掛け合いって感じで書いちゃって良いと思いますよ
深く考えずに気楽に書くくらいの感覚で
ただ長編を書くと前の内容を忘れてたりして変になったりすることはある
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