【ガルパン】好きな食べ物の、二人の話。
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2: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:11:52.96 ID:vDdOmgpL0
【エリカ編】

私の好きな食べ物は、アイアシェッケという事にしている。
ちなみにアイアシェッケとは、ドイツの地方菓子で、簡単に言えば四角いチーズケーキ。

以下略 AAS



3: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:13:34.02 ID:vDdOmgpL0
当の隊長は、結果的に戦車道の認知度向上に繋がるなら良い事じゃないかと受け止めているようだ。
そんな強さはたぶん、私には無い。

ある日の訓練の帰り、隊長に呼び止められた。
話があるので一緒に帰ろう、と。
以下略 AAS



4: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:15:31.55 ID:vDdOmgpL0
案の定、話は今日の訓練のおさらい的な内容だった。
互いの感想や、他の隊員の様子など、今日感じた事を語り合い、次の訓練にどう活かすかの相談。
こういう地道な行為が強豪校を強豪校たらしめているのかと思うと身が引き締まる思いだ。
今まさに、黒森峰を強くしているのだという実感が湧く。

以下略 AAS



5: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:17:18.56 ID:vDdOmgpL0
その中で、珍しく机の上に置きっ放しになっている本が目に留まった。
へえ、恋愛小説とか読むんだ。

私の視線の先に気が付いた隊長が、それは借り物でな、と気恥ずかしそうに説明した。
その瞬間、隊長が隊長としてではなく、西住まほとしての顔を覗かせたように見えた。
以下略 AAS



6: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:19:25.77 ID:vDdOmgpL0
いや、元々身近ではある。
隊長と副隊長という間柄なのだから遠くはない、はず。
だけど普段、私にとって隊長は遠いのか近いのかよくわからない存在。
物理的に近いだけという気もする。

以下略 AAS



7: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:22:04.61 ID:vDdOmgpL0
長いような、短いような沈黙があった。
それもその筈で、私の質問にはあまりにも脈絡が無かった。
どころか、そもそも私がここに居るのは訓練についての意見交換をするためであって、雑談をするためではない。

しまった、どうしよう、と思考を巡らせていると、不意に隊長が吹き出した。
以下略 AAS



8: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:23:53.25 ID:vDdOmgpL0
隊長は尚も笑いを噛み殺したような顔で、その話はカレーを食べながらするのがいいなと言って、台所に行ってしまった。
辞退できそうな雰囲気ではないので、ご馳走になる事にした。
なんだかんだで、私の疑問にも答えてくれるらしいし。
結構、ウキウキする。

以下略 AAS



9: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:26:07.97 ID:vDdOmgpL0
【まほ編】

とある雑誌のインタビューの中で、好きな食べ物を訊かれた。
私にはこれといった好きな食べ物が無かったのだが、特に無いですと答えるのが嫌で咄嗟にカレーと答えた。

以下略 AAS



10: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:28:11.32 ID:vDdOmgpL0
しかし、エリカのように毎日会う間柄であれば気が付く違和感もあるのだろう。
エリカは、私が本当にカレー好きなのか疑問を持っていたという。

黙っているつもりは無かった。
語る機会が無かっただけだ。
以下略 AAS



11: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/10/04(水) 21:30:05.10 ID:vDdOmgpL0
その直前まで、机の上にあった借り物の恋愛小説について話していたというのに。
その流れを丸ごと無視して、カレーの話である。
よほど訊きたくて仕方がなかったのだと思う。

エリカは堅い。
以下略 AAS



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