【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】
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421: ◆nN35Xsj1FM[saga]
2017/11/10(金) 22:04:49.03 ID:Koyj0hWB0
あの店主に掛けられた言葉。こんな不可思議を引き起こす人物の言葉が、気にならない訳はなかった。
アルジールは、そのまま直ぐに宿舎を出て、小走りに目的地へ向かった。
つまり、団子鼻を名乗る、あの小人の所である。

少し表通りから入った辺り。人からはよく見えないであろう、入り組んだ路地の入り口。
其処に辿り着いて、彼女は、声を掛けた。

「こ、こんにちは……? 団子鼻さん……?」
「やぁ、君か。早速来てくれたとは、嬉しいね」
「うひゃっ」

声を掛けたのとは全く逆方向の足元から、声が響く。
思わず飛び上がって、声の方を向いてみれば、あの人好きのする顔の小人が、其処に立っていた。

「おっと、また驚かせてしまったね」
「あぁ、いや。大丈夫です、はい。こんばんは、団子鼻さん」
「はい、こんばんは」

相変わらず、なりの大きさからは考えがたい、深みのある声は、しかし、その年老いた姿には、よく似合っている。
一先ず、挨拶をしてから、彼女は早速、彼に話を尋ねることにした。

「えっと、ですね。実はついさっき、こんなことがあったんですが……」
「ふむ?」


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