69: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/09/30(土) 16:13:53.87 ID:r5zFZECu0
「お祈り、しても構いませんか?」
重ねた手をそのままに、上目遣いに彼女が尋ねてくる。
「あれ、今まで祈る時に許可なんて取ってたっけ」
「他の方のために、本人の前でお祈りをする場合は、お伺いを立てる決まりがあります」
「私とあなたのために、是非ともお祈りがしたいのです」
断れるはずもなかった。
「なにを祈ってくれるか、聞いてもいいかな」
対面の彼女は、くすぐったそうに微笑んでいる。
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