42: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/09/30(土) 15:34:06.93 ID:r5zFZECu0
「私が、アイドルに、ですか?」
口をぽかんと開けて、彼女が尋ねてきた。
「はい」
「あの、テレビに出ているような?」
「そうです」
彼女は当惑したような表情を浮かべて、僕の目と手にしている名刺とを交互に見つめた。
暫くして、そこから当惑の色が薄れ、徐々に真面目さを帯びてきた。
かたくなに彼女を見つめ続ける僕を見て、どうやら狂言の類ではないと判断してくれたのだろう。
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