八幡「雪ノ下たちが幼女になってた」
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8:名無しNIPPER
2017/09/27(水) 21:52:26.00 ID:BWXMxi0o0
「ひっきぃは、さ。しんじてくれないの? わたしたちが、こんなふうになったってこと」

「あー信じてるぞー信じてるから早めに帰ろうかー」

「ぜんぜんしんじてないじゃん! ……じゃ、じゃぁ、わたしたちとひっきぃしかしらないことをはなせばいいんだね?」

「そんなもんがあるならな」

 幼女ヶ浜さんは少し逡巡した後、こちらをちらちらと見ながら、ぼそっと呟いた。

「……『おれは、ほんものがほしい』……」

「ぶふっ!!」

 お、俺の黒歴史ががががが。

 むせて、暫く咳き込んだ後、俺は幼女ヶ浜に詰め寄る勢いで近寄った。

「ちょっと、それ由比ヶ浜お姉ちゃんに聞いたのか? というか何言ってくれてんだあいつ。人の黒歴史を喜々として広めやがって……」

「ちょっ、こわい、こわいから! だ、だいたい、わたしだれにもはなしてないし!」

「現に君に話してるんだが……。本当勘弁してくれよな。またアイデンティティクライシスに陥りそうだ」

「あら、あなたにあいでんてぃてぃなんてものがあったのね。はつみみだわ」

「さりげなく俺の消滅を望むのやめてくれない?」

 幼女ノ下さんのキレキレの罵倒に心を抉られていると、目の前からしゃくりあげるような声が聞こえてきた。

 ……おいおい、これってまさか。

「っく、ふぇっく、なんでしんじてくれないの。わたしほんとのことしかいってないもん。うっく、ひっきぃのばかぁ」

 くりくりの瞳からぼろぼろと涙を流す幼女の姿がそこにはあった。

 おいおいおいおい。これじゃまるで俺が幼女にきつく詰め寄って泣かせた性犯罪者みたいじゃないか。その通りですねはい。

 幼女ノ下さんが絶対零度の視線がこちらを刺す。

「……どうやらせいしんがにくたいにひっぱられているようね。これもゆゆしきもんだいといえるかしら。……それにしても、いたいけなじどうをなかせるなんてまさかあなたのひょうかがこれいじょうしたにおちることがあるとはおもわなかったわ。ごめんなさい、いますぐいのちをたってもらっていいかしら」

「……すみませんでした」

 怖い、幼女ノ下さん怖い。




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