44: ◆hfr5rHILM6
2017/09/29(金) 21:43:34.25 ID:Rfh6XpPD0
結局あの後、小町と三幼女は仲良さげに風呂の方へ向かって行ってしまった。
こうなると男は肩身が狭い。まぁ、花も恥じらう現役JKである所の、元の大きさの彼女たちが入浴しているわけではないので、無駄にそわそわせずに済んだのだが。
それでも、何か疑われるような行動をすれば、ロリコンだのペドフィリアだの八幡だの、心無い罵倒が飛んでくるに違いない。八幡は罵倒じゃねぇだろ。
だが小町お姉ちゃんから「三人の分の服用意しといて!」とお達しがあったので、長い間使っていなかった子供用の衣装箪笥を、こうしてひっかきまわしているという訳である。
「雪ノ下のは……このパンさんのやつでいいか。由比ヶ浜のはピンクのこれで……一色のは、紅葉柄のやつ……と」
やはりこうして見ると、男物の寝間着よりも女物の寝間着の方が圧倒的に充実している。うちの小町偏重の教育方針が目に見えるようである。
俺は三人分の寝間着を腕に抱えると、半ばよりかかるようにしながら、脱衣所の扉を開いた。
「おい小町、これここに置いとくぞ――」
「きゃー! くすぐったいよこまちおねえちゃ……ん……」
「あ、ありがとお兄ちゃん。その辺置いといて」
目に飛び込んできたのは、ロリはすの子どもらしくぷにぷにとした裸身と、我が妹の健康的な半裸である。どうやら、お姉ちゃんぶった小町が、ロリはすの身体を拭いてあげていた途中だったらしい。
とはいっても小町は体にバスタオルを巻いている。仮に全裸であったとしても、妹の裸などと言うのは風呂場の風景程度にしか感じなかっただろうが。
ましてロリはす程度の年齢の裸では全くこれっぽっちも情欲を掻き立てられることがない。
そもそもこれくらいの年齢の子どもの裸は妹で見飽きている。
しかしロリはすからすると、ロリだからと言って裸を見られても平気と言う訳ではないらしく、「ななは」としてのロールプレイも忘れて、顔がトマトのように紅潮していく。
「……悪い」
俺は後で説教されるのを覚悟しながら、そそくさと風呂場を去った。
そんな俺の背中に、数瞬遅れて後ろから、ひあああ、という色気も何もない悲鳴が聞こえてくるのだった。
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