123: ◆hfr5rHILM6
2017/09/29(金) 22:23:44.90 ID:Rfh6XpPD0
「またいろはちゃんばっかりー! ひっき……はちまんおにいちゃん! あたしもおんぶ、おんぶ!」
「いや……この状態でお前をおんぶするとまともにソファに座れないんだが」
「おとめのはだかをのぞいたのだからそれくらいはがまんしなさ……しなよ、おにいちゃん」
そんなご無体な。覗きたくて覗いたわけではないのだが。
というかその話し方だと某キメ顔の童女に聞こえんぞ、ロリノ下さん。
俺のそんな思いは届かなかったらしく、ロリヶ浜さんは俺の後ろに回り込んでぴょんぴょんと飛び跳ねている。
ため息を吐きながらしゃがむと、えっへへー、と笑い声を漏らしながら背中に乗ってきた。
幼女二人分の体重などと言うものは、全く苦にも感じないのだが、前と後ろの両方から抱き着かれているというこの稀有な状況は、小学校の時にじゃんけんで負けてもないのにランドセルを三人分くらい背負わされたあの頃の思い出を想起させる。
俺が懐かしきトラウマを思い出して遠い目をしていると、小町が心底残念そうに声を掛けてきた。
「お兄ちゃん、もっとみんなと遊びたいところだったけど、私勉強もしなきゃいけないから……」
「お、おう。じゃあ騒がしくない程度にこいつらと遊んどくわ」
「うん。じゃあ小町は部屋に戻ってるから。三人とも、お兄ちゃんに変なことされそうになったら大声上げるんだよー」
「実の妹にもこんな言われようとか……」
小町は悪戯っぽい笑みを浮かべながら二階へと去っていった。
さて、ようやく真面目な話をできる環境になった訳だが。
「ふふふー」
「えへへー」
「まじめなはなしをしたいのだけれど、ろりこん谷くん」
とりあえずこの前後の幼女どもをどうにかすることが、目下の課題であった。
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