池袋晶葉「アンズロイドと」安部菜々「私たちの事務所」
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◆5AkoLefT7E
[saga]
2017/09/25(月) 22:53:43.10 ID:6zzzKWfl0
杏「……」
晶葉「これ以上は怒るぞ」
杏「……もう怒ってるでしょ」
晶葉「ああ、もちろんだ。なぜなら、私の最高傑作にして大切な仲間が、目の前で馬鹿にされたんだからな」
杏「傑作? 当てつけのつもり?」
晶葉「悔しいんだろう?」
杏「え?」
晶葉「負けて、悔しくて、次こそはって、思ってるんだろう!」
杏「……」
晶葉「その感情が、人間でなくて何なんだ?」
杏「……でも」
晶葉「やる気なんて無くていいんだ。そこをカバーするのが周りの役目なんだから。杏が戦う環境を全部整えて送り出す。いつも思うよ、お前は、どんどん強くなっていると!」
杏「……」
晶葉「こんなに誇らしいことがあるか!? アイドルとして成長していく杏に、みんなが拍手を送っている! 私にとってそれが、どんなに……!」
杏「……」
晶葉「頼むから、言わないでくれ……! "捨てられる"なんて……、"失敗作"なんて……!」ギュッ
杏「……! ……痛いよ。そんなに抱きしめちゃ」
晶葉「……そうでもしないと、覚えないだろう」
杏「大丈夫だって……」
晶葉「本当か……?」
杏「杏の記憶力をナメないで。傑作……なんでしょ?」
晶葉「……ああ。ああ! もちろんだ!」
杏「はあ……、悩んでたのがバカみたいだね」
晶葉「その感覚も、誰しもがよく味わうものだ」
杏「こんな嫌な気分、よく耐えられるね」
晶葉「前に進めば忘れるものさ」
杏「……ふうん」
晶葉「明日からも、よろしく頼むぞ?」
杏「……それなりにね」
晶葉「十分だ」
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