池袋晶葉「アンズロイドと」安部菜々「私たちの事務所」
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67: ◆5AkoLefT7E[saga]
2017/09/25(月) 22:53:43.10 ID:6zzzKWfl0

杏「……」

晶葉「これ以上は怒るぞ」

杏「……もう怒ってるでしょ」

晶葉「ああ、もちろんだ。なぜなら、私の最高傑作にして大切な仲間が、目の前で馬鹿にされたんだからな」

杏「傑作? 当てつけのつもり?」

晶葉「悔しいんだろう?」

杏「え?」

晶葉「負けて、悔しくて、次こそはって、思ってるんだろう!」

杏「……」

晶葉「その感情が、人間でなくて何なんだ?」

杏「……でも」

晶葉「やる気なんて無くていいんだ。そこをカバーするのが周りの役目なんだから。杏が戦う環境を全部整えて送り出す。いつも思うよ、お前は、どんどん強くなっていると!」

杏「……」

晶葉「こんなに誇らしいことがあるか!? アイドルとして成長していく杏に、みんなが拍手を送っている! 私にとってそれが、どんなに……!」

杏「……」

晶葉「頼むから、言わないでくれ……! "捨てられる"なんて……、"失敗作"なんて……!」ギュッ

杏「……! ……痛いよ。そんなに抱きしめちゃ」

晶葉「……そうでもしないと、覚えないだろう」

杏「大丈夫だって……」

晶葉「本当か……?」

杏「杏の記憶力をナメないで。傑作……なんでしょ?」

晶葉「……ああ。ああ! もちろんだ!」

杏「はあ……、悩んでたのがバカみたいだね」

晶葉「その感覚も、誰しもがよく味わうものだ」

杏「こんな嫌な気分、よく耐えられるね」

晶葉「前に進めば忘れるものさ」

杏「……ふうん」

晶葉「明日からも、よろしく頼むぞ?」

杏「……それなりにね」

晶葉「十分だ」




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