3:名無しNIPPER[saga]
2017/09/24(日) 02:41:03.31 ID:p4E8rCtK0
「司令官……んっ」
朝潮ちゃんは毛布の下から司令官の胸元を這い上がり首を出すと司令官の唇に噛みつくようにキスをする。
「ん……れろ、むちゅ」舌先と舌先を合わせるように吸い付く。
民俗学的にキスは原始的で野蛮な愛咬から生じたとの説がある。進化の過程で儀式化された殺すためでない攻撃性。
「攻撃性のない愛はない」と主張した動物学者コンラート・ローレンツはそうした無害化された攻撃本能は同一種族間で見られるという。
朝潮ちゃんは激しい接吻によって、司令官と己とが同一種であると体感的に理解しようとしたのだ。
いつ深海に堕し化け物となるやもしれぬこの身、ただ今だけは一つの人間としてありたい。そんなささやかな願いからの行動である。
朝潮ちゃんの謙虚さは見習われるべきだろう。
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