4: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 19:54:49.16 ID:u1+Fwgaf0
夏の大会前の中間試験……というイベントを楽しむかの如く、豊音は一人エネルギッシュだった。
問題は、私だった。
5: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 19:55:45.94 ID:u1+Fwgaf0
胡桃「ん」
白望「あう……」
そして胡桃は、シャーペンを握った小さな手で私のノートを指し示し、顎をしゃくって見せた。
6: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 19:56:50.37 ID:u1+Fwgaf0
豊音「…………ふんふふ――あ」
白望「……」
7: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 19:58:05.72 ID:u1+Fwgaf0
ただでさえ集中できないのに、正面にこの二人が座っているとさらに力が抜けていくようだった。
目を惹く二人が目に見えて楽しそうにしているものだから、ついついこちらも釣られてしまう。
8: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 19:59:33.52 ID:u1+Fwgaf0
胡桃「二人とも」
豊エイ「……!」
9: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 20:01:13.04 ID:u1+Fwgaf0
胡桃「わからないとこでもある?」
白望「ううん。ない」
10: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 20:02:15.40 ID:u1+Fwgaf0
いや、暇もなにも大人しく勉強すればいいのだが、やはりやる気が起きない。
それどころか、またも対面で私の集中を阻害する事態が。
11: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 20:03:41.90 ID:u1+Fwgaf0
白望「……」
豊音の様子が気になって視線を外せずにいると、後方からゴロゴロと、キャスターを引きずる音が聞こえた。
12: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 20:04:58.83 ID:u1+Fwgaf0
ついさっき叱られたばかりなのに、お喋りなんか始めたら、また胡桃に睨まれる。
そう何度も叱られていては、それこそ勉強なんてテンションではなくなってしまう。
13: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 20:06:06.33 ID:u1+Fwgaf0
豊音があの子を見て抱いた感想なら、髪型や制服の着こなしが気になったとか、「お嬢さん良い後ろ姿してるねー」だとか、それらしいものをいくらでも想像できてしまう。
だから、あの下級生そのものではなく、あの子がとった行動に絞って考える。
14: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/23(土) 20:07:08.83 ID:u1+Fwgaf0
豊音があの子に興味をひかれた理由と、あの子が去ったあと、若干テンションが下がっていた理由だ。
これがわからない。
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