299: ◆d0sNTotDiE[saga]
2017/09/30(土) 21:05:25.76 ID:hM1GrFFI0
幼女「何か困ったらそこのメイドに聞くのじゃぞ!」
幼女「では健闘を祈るっ……!」
王女「わ、分かりました!」
王女「……宜しく頼むわね」
先輩メイド「ほいほい、お姉さんに任せておけば大丈夫だよー!」
王女「それで…まずは何をしたら?」
先輩メイド「んと、じゃあこの料理をレシピ通りに一品作ってみて!」
王女「この愛玩メイドオムライスって奴ね! 分かったわ!」
―――しばらくして
王女「はいお待ちッ!」
先輩メイド「おおっ…見た目は美味しそうだね!」
先輩メイド「どれどれー♪ お姉さんが一口……」
先輩メイド「―――んんッ!!?」ビクッ
王女「ど、どう?」
先輩メイド「これ美味しい!! いや、美味しすぎるよ!!」
王女「そう? よ、良かった……///」
先輩メイド「いや本当にうめぇ! うめぇ!」ガツガツ
王女「え、ちょっ……」
ドンッ
先輩メイド「ご馳走様ッ!!」
王女「ご主人様に出す料理食べてどうすんのよぉ!?」
先輩メイド「お、美味しくてつい……」
王女「はぁ、じゃあもう一品作るわ……」
王女「……食べないでよ?」
先輩メイド「も、もう食べないよっ!! お姉さん誓う!!」
グゥ…
先輩メイド「あっ///」
王女「本当かしら……」
その後も王女は厨房に立ち続けた。
速く、精確に、そして極上の料理を次々に作り出していく……
客の一人がメイドに尋ねた。
「この店は一流のシェフが料理してるのかね?」
尋ねられたメイドは、自慢げに答える。
「いいえ、ご主人様のためにメイドが作っております」
……メイド喫茶から漂う食欲を刺激する匂いにつられて、
この日は多くの『ご主人様』が来店したという。
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