28: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/09/18(月) 22:59:31.09 ID:n8F8dLyB0
遡ること数時間。
朝から抱いていた違和感について芳乃について相談しようとしたプロデューサーが、幸子の叫び声を聞いて休憩室に向かった時のこと。
休憩室では異常事態が起きていた。
ガタガタと窓は揺れて、いたるところからパキパキとラップ音がしていて、机や椅子がふわふわと浮いている。
物音に気付いて集まっていた他のアイドル達も、一様にぽかんと口を開けて宙に浮いた机などを眺めていた。
「えぇー……」
明らかな心霊現象、もはやプロデューサーの手に負える事態ではない。
「あ、プロデューサーさん!やっと来たんですか!遅いですよ!あの子が暴れてるみたいなんです!はやくなんとかしてください!」
「無茶言うな!」
叫ぶ幸子に反論する。
「こんなのどうしろっていうんだ。こういうのは小梅に頼むやつだろ!」
「小梅さんは今日オフなんですよ!」
「じゃあ芳乃呼んでくるから!」
そう言って部屋を出ようとしたら「待って……」と聞いたことがない少女の声がした。
「…………」
部屋にいる全員がお互いの顔を見る。
そして互いに自分ではない、とジェスチャーした後で、またしても同じ声がした。
「ウサミンは……どこ……?」
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