2: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/09/18(月) 22:34:54.29 ID:n8F8dLyB0
「不思議な夢、ですか?」
千川ちひろは事務所で仕事をしながら、プロデューサーと雑談に興じていた。
なんでもプロデューサーは不思議な夢を見たらしい。
「いや、不思議な夢を見た気がするってだけです。どんな夢だったかもまったくわからなくて」
「はあ」
夢を見た感覚はあるけど、内容を覚えていないというのはよくあることだ。
そういう日は朝からなんとももやもやした気分で過ごすはめになる。
ちひろの経験則からすると、一度忘れた夢を思い出すのは困難だ。
「そんな時は気分転換した方がいいですよ。リラックスして他のことをやっていたら、ふいに思い出したりするかもしれませんし」
「そう、ですよね」
ちひろのアドバイスにプロデューサーは歯切れの悪い返事を返す。
これは長引きそうだと思いつつも、ちひろは彼のためにお茶を淹れてあげようと給湯室に入り。
「……あら?」
妙な違和感を覚えた。
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