14: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/09/18(月) 22:48:36.79 ID:n8F8dLyB0
依田芳乃は本日何人目かになる相談を受けていた。
「そっか。ごめんなよしのん。変なこと聞いて」
「よいのでしてー。力になれず申し訳なくー」
今話を聞いていた佐藤心もその一人だ。
「気にすんなって。今度スイーツおごってやるかんな」
「楽しみに待つとしましょう」
心が去った後、一息ついた芳乃に相談の様子を見ていたイヴ・サンタクロースが声をかける。
「今日は相談が多いですねー。それもみんな、同じ内容なんて」
イヴの言う通り、今日はいつもより芳乃に相談にくる人が多く、そして揃って「誰かわからないけれど、大切な人を探してほしい」まとめるとそんな内容の相談ばかりだった。
「わたくしも探し物や探し人なら力になれますが、何を探せばいいかわからなければなんとも。しかしこの依頼の数は尋常ではないのでして」
「不思議ですねー。ブリッツェンは何か心当たりある?」
「ブモ?」
「わからないかー」
急に話を振られたトナカイのブリッツェンも疑問符を浮かべている。
何らかの異常が起きているのは確かだが、はてどうしたものか。
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