5: ◆stww/BS79E[sage saga]
2017/09/18(月) 22:29:23.95 ID:+WUEUeTu0
気付いたら最初からもう半分に減っている。
そんなときに、小さい影が現れた。
「あれ? 飼い主不在?」
「何だよその飼い主って」
「おぉ、さびしがりのワンコはお怒りモードだねぇ」
「別に っていうか、ウチはワンコじゃない! カッコイイオオカミだッ!」
「はいはい……って、いいもん食べてるじゃん1個ちょうだ……」
「ぁ……」
「なに?……いきなり可愛い声になっちゃって……ま、いっか」
「……」
「しょうがないから、杏からも一言だけチャットを送っておいてあげよう」
「ウルサイ」
「はいはい……あ、これ、さっきもらったんだけど杏そんなに好んで飲まないからあげるよ」
杏はそういうとペットボトルを置いた。
それは、緑色で炭酸の泡がシュワシュワしている飲み物だ。
「あ、アリガト」
「その代り、次は杏がそこでダラダラするんだかね?」
「分かった」
そう返事をすると杏はニヤニヤしながら出て行った。
もらったペットボトルを開けてみる。
プシュッて大好きな炭酸の音がする。
一口飲んでみる。
口の中にシュワシュワと炭酸の感触と甘さが広がる。
美味しい。
美味しい……けど、いつもとなんか違う。
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