ラブライブ!サンシャイン!!9話を勝手に変えてみた
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18: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/09/17(日) 23:37:54.26 ID:LMvuFTiAO

***


通り雨なのか、午前は全く降っていなかった雨が、シャワーのように降り注いでいた


鞠莉「ハッ……ハッ……」


とっさに黒澤家を飛び出した鞠莉の身体を、無数の雨粒が容赦なくうちつける

いくつもの水溜りに気を使う余裕はなく、何度も踏み抜き、足は靴下までビショ濡れになった


鞠莉「ハッ……ハッ……きゃあっ!」


走りづらくなった足が濡れた路面で滑り、鞠莉は顔面から盛大に転んでしまった


鞠莉「う……うぅ……」


雨なのか、涙なのか

目元から鼻筋を伝う液体が、止まることはなかった


鞠莉「果南……!」


いくつもの思い出が、鞠莉の脳内を駆け巡った


内浦に引越し、緊張していた転校初日

まだ幼い顔立ちの、果南とダイヤ

夜、家のベランダにいた時、二人が電灯をかざして呼んでくれた時

内浦を離れる時





鞠莉『え?』

果南『離れ離れになってもさ』


果南『私は鞠莉のこと、忘れないから』





鞠莉「……果南」


すりむいた両膝の痛みをこらえ、再び走り出した


鞠莉「――!」


何度も何度も、彼女の名を叫んだ

頭にあるのは、その名前だけだった



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