12:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:19:06.82 ID:KS3A+iW2O
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「────だから、あたしがふたりよりもずっと劣ってるって思って……」
事務所に戻り、凛も加蓮も帰った後、奈緒はプロデューサーに自身の心中を吐露していた。何だかこんなに自分ひとりで溜め込むのも馬鹿らしいと考えたのだ。
全てを聞き終えたプロデューサーは大きく息をつき、奈緒に手招きをする。テーブルを挟んでソファに座っていたプロデューサーの方に顔を寄せ────
「いてっ!」
デコピンをされた。
「な、何すんだよPさん!」
ハハハと笑うプロデューサーに抗議する奈緒。額を抑えながら浮かした腰を再び落ち着ける。
「奈緒、お前はさ、難しく考えすぎなんだよ」
「どういうことだ?」
「じゃあ一つだけ質問しようか」
プロデューサーは少し間を取り、奈緒の表情を伺っている。奈緒にはプロデューサーが何を言いたいのかわからない。
「奈緒はアイドルをやってて、楽しいか?」
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