8:名無しNIPPER[saga saga]
2017/09/16(土) 19:26:01.19 ID:E5Im33K60
そんな気持ちを伝えようとミミちゃんを見たその時。とくん、と胸が揺れた。
きらきらと零れる木漏れ日の輝きを背に、ミミちゃんはその端正な顔をわたしに向けている。
艶のある黒髪はその木漏れ日を星空のように反射して。小さい顔にぱっちりと開く紫色の大きな眼、長いまつ毛、小さな鼻。柔らかな唇は優しく微笑んでいる。
いつも見ているはずの彼女の顔が、やけにくっきりとわたしの目に映った。
綺麗だ。
天使がいるとすればこんなかたちをしているんだろうな。
この世界の何よりも美しい光景だと確信できた。
その瞳に捉えられたわたしの心臓は、ミミちゃんの手に直接握られたように強く、強く締め付けられた。彼女はたまに、わたしの心を壊れるほどに揺さぶるのだ。顔に熱が集まっているのが分かる。ええと、ミミちゃんに伝えたいことを忘れてしまった。えっと。
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