78: ◆Vcl4B/DaxY[saga]
2017/09/22(金) 03:56:45.42 ID:5XW34NLp0
【一日目】自由行動 2/4
【体育館】
出口となるかもしれない中庭へ行こうと足を延ばした先で、辻垣さんと橘高さんに出会った。
辻垣「親愛なる橘高君よ、この施設は何だと思う? 私は問う」
橘高「……」
辻垣「学園という割には古城のようにも思える。そして数々の仕掛け……」
辻垣「実に奇妙だとは思わないかね」
橘高「さてな……これを起こした奴が相当いかれた奴というのは確かだが」
辻垣さんと橘高さんが話し込んでいる。私はそれを横でただ聞いている。
橘高「単に俺達を殺したいだけならば自分で殺せば済むだろうに……」
橘高「わざわざ俺達自身に殺し合わせようとは。何の意図が……」
稲羽「……」
辻垣「モノクマ君を操っている者、もとい私達を閉じ込めた者は、相当なエンターテイナーなのだろうか?」
辻垣「敢えて私達に最低限のルールを与えた上で放任し、あとは私達の行動の赴くままに展開される物語を眺める」
辻垣「まあ……モノクマ君が自立式で、私達人間への反乱を起こしたという線も捨てきれないが」
橘高「そんな創作みたいな話があるか?」
辻垣「あるだろう。研究者達の実験の一環かも知れない」
辻垣「人間への反抗心が芽生えたモノクマ君が人間に対しどういった行動をとるか? 極秘裏に行われたシミュレーションだったり」
橘高「馬鹿げているが……有り得ん話では無いと思うのが腹立たしいな」
橘高「チッ……一体あの熊は何なんだ?」
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