56: ◆Vcl4B/DaxY[saga]
2017/09/19(火) 02:43:11.75 ID:X7+uLgOx0
四季ヶ原「わたし達、ここで繁殖していくんだねぇ」
四季ヶ原「人間託児所みたいな才能の子もいるしね」
沙慈「ううむ……しかし、こんな場所で産まれては……」
沙慈「親としてはなるべくなら、子供には外での幸福を願いたいでごわすな」
辻垣「いや」
辻垣さんがそれまで咥えていた煙管を離し、言葉を連ねる。
辻垣「こういう見方も出来るだろう」
辻垣「井の中の蛙大海を知らずというように……外の世界を知る事がなければ、この世界が彼らにとっての全てとなる」
辻垣「つまり、彼らにとっては一概に不幸とは言えないものだと」
辻垣「外を既知とする我々の多くは、この状況を不幸と形容するのだろうが」
沙慈「うむ……」
李「お前には分かるのか? 我には何の話をしているのやら……」
李「胃の中……子供を喰らうという事か?」
辻垣「一体どこからそんな言葉を連想したのかね?」
加々美「幼い子が世間から隔絶されたままここで育つのが、果たして幸か不幸かって話じゃないかしら?」
加々美「でも……そう悲観するのは早いわね! 出る方法はあるかもしれないし」
杯「そですよね!☆ Attack!! Kill!! Murderer!!!」
加々美「そうじゃないわ」
辻垣「はは、李君よ。君は脳まで腐っているのかい?」
李「……そうか?」
辻垣「防腐剤を嚥下すると良い、きっと君の役に立つだろう……と私は全身腐った彼へ勧める」
絡繰「そんなの飲んだら死ぬ上に、そもそも腐る前には戻れないと思うぞ」
絡繰「まあ、本当に腐ってたら、ボク様が患部をリニューアルしてやるから安心して良い」
163Res/158.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20