2: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:01:30.17 ID:AOdWhDCI0
もう、ここには誰もいない。
3: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:02:50.17 ID:AOdWhDCI0
4: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:05:30.34 ID:AOdWhDCI0
意識が覚める。
???「……」
5: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:07:58.82 ID:AOdWhDCI0
蓋を引きはがすように、ゆっくりそれを開いた。
酷く重いそれを開くと、黒一色だった空間は色づきを始める。
6: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:15:08.06 ID:AOdWhDCI0
薄暗い中、聖者の描かれたステンドグラスが僅かに光を漏らしている。
長い卓が何列も並んでいて、奥に出口らしき扉がある。扉と反対方向には十字架が掲げられて、講壇が一つ置かれていた。
???「……」
7: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:21:11.55 ID:AOdWhDCI0
しかし、この場所には何も心当たりがない。ここで私が眠っていたのは確かなようなのに。
稲羽(ああ、これは夢でしょうか?)
室内には奇妙な物が存在していた。
8: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:23:41.75 ID:AOdWhDCI0
稲羽「……?」
不意に音がした。音のする方向へ目を向けるが、そこにあるのは木製の講壇だけだった。
稲羽「……」
9: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:26:15.69 ID:AOdWhDCI0
稲羽「あの……」
???「……」
仮面越しでは、彼がどんな表情をしているのか判別が付かなかった。
10: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:36:00.16 ID:AOdWhDCI0
【中庭】
礼拝堂を出ると、独特の芳香に満たされた。
一面が薔薇に囲まれた庭。
11: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:37:42.06 ID:AOdWhDCI0
???「淫乱そうな兎さん……もしかして……混ざりたぃの……?」
稲羽「え……いえ」
あんまり……混ざりたくは無いですね……
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