130: ◆Vcl4B/DaxY[saga]
2017/09/29(金) 21:09:50.22 ID:3XvJT4850
>>129 訂正
【中庭】
中庭へたどり着く。見上げると空はもう暗く、星の灯りだけが注いでいる。
絡繰「ここだな」
絡繰君の傍らには大きな折り畳み式の梯子。その全長は天井まで届く。
小さな彼がこんな大きなものを持っている姿は見ているのがいたたまれず、一度は私が持とうと思ったけど、絡繰君はそれを拒んだ。
絡繰君は梯子を組み立てて、天井まで伸ばす。彼の手には謎のリモコンが握られている。
稲羽「そのリモコンは?」
絡繰「ん? ああ、やっぱりお前が破壊兵器を頼んでくれたのに梯子だけじゃ何だと思ったから。ささやかな兵器っぽい機能を付けておいた」
私の頼みをわざわざ……? 何だか申し訳がないです。
でも、それがどんな機能なのか……ほんの少しだけ興味をそそられてしまう。
絡繰「この梯子はただの梯子じゃない。側面に発射口があるだろ? なんとこの遠隔ボタンを押す事で……」ポチッ
絡繰「」ゴゴゴ
絡繰「そこから、こんな具合にミサイルが……」ポコッ
稲羽「……?」
梯子の側面から小さな筒が発射されたと思ったら、それは壁に弾かれ情けない音を立てて落ちていった。
もしかして、これがミサイルですか?
破壊力はなさそうですが、可愛いミサイルですね。
絡繰「……まあ、ふざけるのはここまでにするか」キリッ
そんな顔をされても格好がついていない。むしろただかわいいだけ……ゲフンゲフン
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