60:名無しNIPPER[saga]
2017/09/30(土) 06:59:24.47 ID:8ffL7gRuo
「あの猫のことは残念だったね」
QB「君たちには関係の無いことだ、僕は彼女を守りきれなかった、それだけだ」
「そうだね、少しきつい言い方かもしれないけれど、君はあの時確かに役立たずだった」
QB「……」
「でも、今はそうとは限らない」
QB「……?」
「マレフィカファルス……って知ってるかい?」
QB「……魔女の心臓……?」
「感情が生まれると、記憶の整理が必要になってくるのかな、当然といえば当然か、記録に感情を足して記憶になるんだから」
「魔女の心臓から生まれた少女がいた、彼女は偽物の体でしかなかったのに、自分を人間だと信じて疑わなかった」
「偽物の体に、本物の心が宿った」
QB「……」
「僕らが契約できるのは、素質を持った少女のみ」
「定義すると、心を持っていて、因果を背負っているもの」
「しかし彼女は、実際には少女ですらなく、そして因果すらも背負ってすらいなかった、背負っていたとしたら、それは間違いなく作られた偽物の因果だ」
「にも関わらず、彼女の契約は成立した」
QB「……」
「君の言った通りだね、心があるから奇跡が起こる」
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