14: ◆I53lPPif0o[sage]
2017/09/16(土) 02:01:04.93 ID:NIPCxBtdo
女提督「…………」
憲兵「天龍と吹雪、鳳翔の三隻が轟沈でありますか」
女提督「…………」
憲兵「奇襲され大破、応戦するも他の艦娘を逃がすために囮を。なかなか分かってきたのでありますな、提督殿。出来ることなら深海棲艦を道連れにするために応戦するべきでありましたが」
ガタッ!
女提督「生かすために死んだ彼女達への侮辱は許さない!」
憲兵「生かす? ……何を言っているのでありますか?」
憲兵「艦娘は……ただの兵器であります。提督殿は己の武器を破壊され使い物にならなくなったとき、その武器を守るために死を選ぶでありますか?」
女提督「彼女達には意思がある! 感情がある! 痛みがある!」
憲兵「やれやれ……。その余計な感傷が被害を大きくしていくことを自覚した方が良いであります」
女提督「黙れ!」
憲兵「戦わなければ勝てないのであります。死を恐れれば、死に魅入られるのであります」
女提督「…………」
憲兵「『無駄死に』……でありましたな」
女提督「ッ!!」
バンッ!
龍田「…………」
ガッ!
憲兵「が……!」
龍田「………………天龍ちゃんが無駄死に……? ふざけないで」
ググッ!
憲兵「……三隻が轟沈し、敵への損害は無し……これが、無駄死にではなくて、なんだと?」
龍田「そんなの認めないわ……。絶対に!」
グッ!
龍驤「それ以上はアカンって」
グイッ
憲兵「げほっ、ごほっ! ……今回のことは無かったことにするであります。さっさと自室へ戻るであります」
龍田「ッ……」
龍驤「行くで」
スタスタ
憲兵「提督殿。人間は多くのものは守れないであります」
女提督「……そんなの分かってます」
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