7: ◆BoSt6wfla6[saga]
2017/09/13(水) 01:43:13.04 ID:1Ml/enjOo
「素敵な皓月ですね……」
いつの間にか秋の色に移り変わっていたそれを、プロデューサーさんと二人で眺める。うるさい胸を抑えるために吸い込んだ空気が体の中を駆け抜けていったおかげで、さっきよりもずっと頭が冴えていくのがよく分かってしまった。
「こんなにもはっきり見えるもんなんだな」
「うさぎさんは見えますか?」
「居たとしても餅をついてるかどうか……」
私の言葉にプロデューサーさんがうーんと唸る。
「そういえばなんで餅なんだ?」
「餅つきと望月ですよ」
人差し指をピンと伸ばしながら、私が昔家族に教えてもらったことをプロデューサーさんにも教えてあげると「そんなばかな」と返されて信じてもらえなかった。
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