10: ◆BoSt6wfla6[saga]
2017/09/13(水) 01:50:13.71 ID:1Ml/enjOo
そう言うプロデューサーさんの視線は、どこか遠くを見つめるようで、その瞳の色は、私がアイドルになるということを伝えた時のおじいちゃんと同じ色をしていた。
少し自嘲気味に笑うプロデューサーさんの、そういうところが嫌で、気づけば私は両手を差し出して彼の右手を包み込んでいた。
熱が流れて私の手のひらを温めていくのが分かる。少し骨ばっていてゴツゴツしていて、この手がいつかの私の手を取ってくれていたんだ。
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