【安価・コンマ】オリ主トレーナー「ブイズとイチャイチャする」【ポケモン】★2
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885:名無しNIPPER[saga]
2020/07/25(土) 23:37:28.08 ID:THpldgTO0
カナタ「失敗を気にしているみたいだけど、君は成功もしているじゃないか。今日の子供たちと遊んでた姿、見たよ」

リーフィア「それは……その……」言葉を濁して口を半分湯につけた。

そんなことをしてもお湯は透明なので顔が赤いのは分かってしまうのだが。あるいはそうと分かっててもしたくなるのかもしれない。

カナタ「失敗なんてどんな完璧人間にだってあるよ。ポジティブな人の考え方ってさ、失敗を気にするより成功を気にするんだ」

カナタ「時を操れるポケモンでもいない限り、過去の失敗なんて訂正できない。なら今日はここがうまくできた、とか、今度はこうしたらもっとうまくいくかも、と考えてみたらいいんじゃないかな」

カナタ「私もね、反省会することはよくあるんだけど、最近の反省会はプラスになるように考えてるんだ」

カナタ「過去のミスを気にするより未来のミスを少なくする……まあこれ、前に読んだ本の受け売りなんだけどさ、はは」

リーフィアは黙ったままだ。

リーフィア「カナタさん」リーフィアが小さい声で呟いた。

カナタ「何?」

リーフィア「本当にそうなんですか?」

カナタ「ん?どういうこと?」

リーフィア「本当に一日の反省をしているんですか?カナタさんは……とても私と同じようには見えないです。思いやりがあって、みんなのことを考えてて……だから」

リーフィア「だから私のことを気遣って『その気持ちわかるよ』と嘘でも言ってくれてるんじゃないですか?」

リーフィア「私なんて……そんな、気づかいされるほどの価値のあるポケモンじゃ……」

カナタ「いいや、これは本心だよ」

リーフィア「でも」

カナタ「みんなのことを考えて、思いやりがあるように見えてるのは、それが好きなブイズだからだよ。私はそうは見えないだろうけど、裏じゃ反省会したり暗いこと考えたりしてる人間なんだよ」

カナタ「だから、君の暗い気持ちも全部ぶつけてくれてもいい。普段からそういう考え、慣れっこだからさ」

リーフィアはしばらく黙っていたが、すす、と近づいてきた。

リーフィア「分からないんです。きっかけがなんだったのか」

リーフィア「なにか私が悪いはずなのに、それが私一人ではどうしようもないことのような気がして、謝ってもすまない気がするんです。前の飼い主さんに」

リーフィア「どんな迷惑をかけてたのかっ……分からなくてっ……それで……」

リーフィア「カナタさんにも何かっ……迷惑を」

私は彼女の華奢な肩を両手で抑えた。震えていたのでどうしてもそうしたかった。

カナタ「大丈夫だ、今私が思いつく限りで君は迷惑をかけてはいない。不安なんだな」

カナタ「一度目をつぶって深呼吸しよう」

リーフィア「……したくないです。霊が漂ってそうで」

カナタ「いたら私が追い払う」

リーフィア「……でも」

カナタ「憑りついたら祓う。大丈夫だ」

逡巡したが、数秒経って意を決し、深呼吸をしだした。

カナタ「吸って、吐いて」

何度も繰り返す。何度も、何度も。

肩の震えは止まった。

カナタ「落ち着いてよかった。そろそろ、体洗おうか」

リーフィア「……はい」



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