ちひろ「プロデューサーさんのフィギュア、発売が決定しました♪」
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21: ◆51zZD3JOeE[saga]
2017/09/09(土) 14:19:03.79 ID:vUG7eLdO0


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奈緒「とまぁ、発売一週間前はこんな感じに慌ただしかったわけだ。そりゃいろんなヤツがいたさ。中でも変だったは、フィギュアを手に入れた後の妄想を膨らませたり、入手できるかわからないからって陶器でPさんを作りだしたり、フィギュア用の眼鏡を買ってきたり、フィギュアを見ながら食べるドーナツを買ってきたり、フィギュアを躾けるための鞭を買ってきたり……失礼なことは分かってるが、バカみたいなことをしてるヤツがたくさんいた」

奈緒「まぁそれだけみんなが、Pさんのフィギュアを熱望してたって証拠だけどな」

――奈緒はプロデューサーフィギュアの為になにかした?

奈緒「あたし? あたしは……特に何もしてないかな」

――ふーん、特になにもしてないんだ。

奈緒「な、なんだよ……?」

――じゃあ、フィギュアを一番いい場所に置くために、鼻歌唄いながら部屋を模様替えしてたのは、奈緒にとっては特別なことじゃないってこと?

奈緒「な、なんでそれを知って! てか鼻歌も聞かれっ! あぁもうなんだよー! この動画はあたしを辱めるためのものじゃないだろぉ!」

――奈緒。まだカメラまわってるんだから、早く進行して。

奈緒「え、あ、はい。……なんか、今日のお前ら冷たくないか? まぁ進めるけどさ……」

奈緒「それでだ。みんなが熱望していたからこそ、フィギュアが発売される当日はみんな鬼気迫る顔をしてたよ。あの時の事務所の雰囲気は今でも思い出したくない。……発売される前からそんな感じだったんだ、抽選の結果がでた瞬間は、歓喜の声と悲しみの絶叫がいたるところ聞こえてきたって話も、あながち嘘じゃないのかもしれないな」

奈緒「でも、みんなが知っての通り、物語が大きく動くのはここからなわけで」

奈緒「……フィギュア発売の翌日、その事件は起きた。事務所で今なお話題となる、あの事件がな」


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