2: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:49:27.49 ID:Gw/LBJoB0
荷物を大量に積んだトラックは、私たちが新居に着いたすぐ後に到着した。
東京からそう遠くはないが、出発したのが昼過ぎだったということもあり、辺りは夕日の赤に染められている。
3: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:49:54.37 ID:Gw/LBJoB0
梨子 「お隣、旅館なんだ。後で挨拶しに行かないと」
海風を背中に感じながら、新居の中へと足を踏み入れる。私はこの地で、上手くやっていけるだろうか。
4: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:50:26.05 ID:Gw/LBJoB0
〜夏休み明け 浦の星女学院〜
千歌 「いやぁびっくりしたよ! 話題の転校生が、まさか隣に越してきた人だったなんて」
5: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:50:54.65 ID:Gw/LBJoB0
千歌 「そう! 曜ちゃん凄いんだよ!」
曜 「泳ぐっていうよりか、私は飛び込みだけどね」
千歌 「曜ちゃん、今度の大会の優勝候補って言われてて、それにオリンピックも夢じゃないって言われてるんだよ!」
6: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:51:30.71 ID:Gw/LBJoB0
〜昇降口〜
梨子 「…なんだろう、なんかやけにざわついてるね」
7: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:52:11.95 ID:Gw/LBJoB0
梨子 「えっ…でも今逃げたとかなんとか」
千歌 「知らない。…行こ」
梨子 「ちょっ…ちょっと待ってよ!」
8: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:53:05.35 ID:Gw/LBJoB0
梨子 「び、びっくりした…いきなり大声出さないでよ…」
千歌 「ごめん…でも早く行こう!」
梨子 「う、うん…」
9: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:53:44.02 ID:Gw/LBJoB0
梨子 「ね、ねぇ千歌ちゃん…」
千歌 「…………。」スタスタ
梨子 「千歌ちゃん…千歌ちゃんッ!!!」
10: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:54:27.74 ID:Gw/LBJoB0
梨子 「知らないわけないじゃない。あの人、その場にいただけで周りがあんなにざわついてて…。ただの有名な人…って雰囲気じゃなかった」
千歌 「…梨子ちゃん、これだけ言っておくね」
11: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 00:55:06.23 ID:Gw/LBJoB0
千歌 「ねぇ梨子ちゃん! 帰りどっか寄ってかない!?」
梨子 「えっ…うん、いいけど」
千歌 「やったぁ! 千歌、甘いものが食べたい気分だったんだよねぇ」ニコッ
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