43: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:48:41.18 ID:UExX3PfR0
「……そんな事は無いわよ。私たちはお互いあってのものでしょ」
「いやいや、奏たちの実力なら、誰がプロデューサーをやってもきっと成功してるよ。俺は本当に幸運だった」
44: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:50:58.71 ID:UExX3PfR0
「次、美嘉の出番だな。奏、良いライブだった。ありがとうな」
美嘉に声を掛けるために移動しようとする俺の手を奏が握った。
45: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:54:35.66 ID:UExX3PfR0
LIVEは大成功だった。
アイドル達に労いの声を掛けて回る。
「美嘉、ありがとう。最高だったよ」
46: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 01:56:59.87 ID:UExX3PfR0
その後、各所にLIVEの成功を報告する。
「いやあ、良くやってくれた!君ならきっと成功させてくれると思っていたよ、私は!」
部長も上機嫌だ。
47: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 02:00:18.04 ID:UExX3PfR0
「テッペン超えちゃったか……だけど、報告書作らなきゃな……」
LIVEは終わったが、まだ自分の仕事は終わっていない。
48: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 02:02:02.70 ID:UExX3PfR0
「奏……!帰るようにメール送っといたはずだろう……なんで……ほら、車で送るから、帰ろう。親御さんも心配してるぞ、きっと」
「……そう、かしら。でもどうしても話、聞いてほしかったから」
49: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 02:04:48.03 ID:UExX3PfR0
車中。
奏は助手席に座っている。
50: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 02:06:27.90 ID:UExX3PfR0
「……前に私が貴方に言ったこと覚えてる?誰にでも優しいのは傷つきたくないから……って」
「……ああ」
51: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 02:09:06.78 ID:UExX3PfR0
「え?」
「ごめんなさい、プロデューサーさん。貴方の心がそんなになってしまってるなんて、私は気が付かなかった。だって、貴方は会った時から今まで、ずっと優しかったから」
52: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 02:11:27.30 ID:UExX3PfR0
「奏。一端落ち着いてくれ。俺が何か奏を傷つけるような事をしてしまっていたのか?そうだったら謝る。すまない。だけど、順に話してくれないと何で怒っているのかわからないよ」
「……別に怒ってるわけじゃないし、傷つけられてなんかもいないわよ。この前、プロデューサーさんが倒れた時。覚えてる?」
「当然だよ」
53: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 02:14:44.91 ID:UExX3PfR0
「……ああ、その話か。その時は仕事が立て込んでたからな。掃除が出来てなかった。いや、本当に恥ずかしいところを見られたよ」
やっぱり汚い部屋を見られたのは不味かったか。
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