31:名無しNIPPER
2017/09/08(金) 03:29:06.13 ID:nzHpWTAn0
そこから先は、本当に至福の時間でした。
紅く萌える稜線、木々のざわめき、きらめく木漏れ日、奏でるせせらぎ、絶えず鼻孔をくすぐるフィトンチッドの香り……。
普段、海の上で生活をする私達にとってはなおさら新鮮で、目に映るすべてが輝いて見えました。
テンションだってうなぎ上りです。
だから、みんなでたくさん、いろんな話をしました。
聖グロリアーナの新体制のこと、戦車のこと、ダージリン様のこと、他校のこと、仲間のこと、家のこと、授業のこと、進路のこと。 他にも、たくさん。
金時山の登山コースは、地蔵堂との往復コースならばそれほど長くありません。
普段、戦車道で鍛えている女子高生の脚だったら、3時間も掛からずに頂上へ着くことが出来ます。
私たちはお喋りに興じているうちに、もうあと少しで頂上、というところまで来ていました。
私は、この時間があまりにも楽しくって、こんな時間はもうやって来ないだろうって思って、だから私はルクリリ様に、あらためてあの時のお礼を言おうと思いました。
37Res/42.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20