櫻子「これからも一緒に」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:02:48.67 ID:+EtVRVLso
向日葵(友達ねえ……)

櫻子「ひ、向日葵……?」

向日葵「えっ?」

櫻子「あ、あの……私のこと、おこ」


てこてこっ♪


向日葵「あら、LINEですわ」

櫻子「びっくりしたぁ! 」

花子「そんなびっくりするもんでもないし……」


何か言おうとした櫻子をよそに、私は携帯を取り出して通知を確認する。


向日葵「あっ!」

櫻子「ん?」

向日葵「ふふ……お友達の話をしてたら、ちょうど来ましたわよ。お友達からの連絡が」

櫻子「ええええ!? 向日葵っ、あの子と連絡先交換してたの!?」

向日葵「そっちじゃないですわよ。ほら見てごらんなさい」

櫻子「え……あー! ちなつちゃんだぁ!」


突然LINEでコンタクトをとってきたのは、中学時代のクラスメイトの吉川さんだった。

櫻子は急に目を輝かせ、私の携帯なのに勝手に奪い取って返信を打ち始めた。


櫻子「なつかしいな〜ちなつちゃん! 最近会ってないんだよ〜」

向日葵「私も……高校に入ってすぐの頃はたまに会ってましたけど、頻度はだんだんと減っていってしまいましたわね」

花子「ちなつって……?」

櫻子「ほらほら、中学生の頃うちに来たことあるでしょ。髪がもふもふの」

花子「あー……!」


吉川さんへのメッセージを打っていたと思ったら、櫻子はいきなり電話をかけはじめた。文字でのやり取りがわずらわしかったのか、それとも久しぶりに吉川さんの声が聴きたかったのか。両方だろう。


櫻子「あっ、もしもしちなつちゃんー?」

ちなつ『あれっ? 向日葵ちゃんじゃない……? どなたですか?』

櫻子「ちょっと〜! わたしわたし! わたしー!」

ちなつ『え……わたしわたし詐欺ですか? そういうの困るんですけど』

櫻子「何言ってんの!? わたし! 櫻子だよ!」

ちなつ『わかってるよ。今向日葵ちゃんと一緒にいるんだ?』

櫻子「そうそう! えへへ、久しぶりだね〜♪」


気兼ねなく楽しそうに話す櫻子を見ていると、私までどこか嬉しくなってきた。

久しぶりのお友達からの連絡。なんだか夏休みらしいというか、特別な気分だ。


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