東方 紅魔館をオオカミが乗っ取っちゃうぞ!
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8:名無しNIPPER
2017/09/07(木) 13:05:20.69 ID:uDaXW4X00
紅魔館  門前




紅美鈴「うーむ。暇。これほどの暇があろうことか。来客もなし。通行人もなし。さりとて飛んでいる妖精もなし。
    誰もいないではありませんか。」

紅美鈴「こんな状況に陥っては、自らが眠るという選択肢を作らざるを得ないような気がする!」

紅美鈴「さて、では咲夜様が来ないうちに寝てしまおうか―――――」

(ヒュン)

投擲。刹那の狭間に投げられた物体がなんであるかを判断する余地はない。
明らかに紅美鈴めがけて投げつけられたソレを気の流れで瞬時に見抜く。

紅美鈴「――――――――。」

(パァン!!)

門前の壁に突撃し盛大に紅い液体をぶちまけながら四散したその塊は、
間違いなく妖精の頭部であることを視認した。

紅美鈴「賊か。」

紅美鈴「ならば是非も無し。」

長男ウルフ「門番か。」

次男ウルフ「独りで門番か。仕事熱心なのは実に感心だ。」

三男ウルフ「女、だけど硬そう。きっと不味い。」

紅美鈴「狼男。三人か。紅魔館の敷地に不法で侵入した狼藉者ども。妖精たちが先ほど伝令したのはお前たちか。」

長男ウルフ「だとしたらどうする。我々は賊で、貴様は門番だ。当然真正面から礼儀正しく入れて貰おうなどと、
      思っているワケではない。」

長男ウルフ「邪魔をするなら潰して通るだけだ。」


紅美鈴「呵呵、なにを仰るそこな御仁。この中に入ってどうするつもりかな。」

長男ウルフ「我々が欲しいのは吸血鬼の首だ。人を喰らうケダモノ同士殺し合いがしたいだけだ。」

紅美鈴「素直な返答は実に結構。それで?仮にも門番である私を無視して素通りしようなどとはよもや考えまい。」

紅美鈴「紅魔館はレミリア様の居城。何人たりとて適当に通すことは叶わん。そこな獣ども。相手になるぞ。」

次男ウルフ「ハハハ!そうこなくては!先ほどから弱い者いじめばかりで退屈していたところだ!」

長男ウルフ「一体だけの相手に三匹でかかるなど外道の極みだ。貴様が勝手にやれ。」

次男ウルフ「長兄。ここは任されたぞ。この妖怪少しはできるとみた。」

長男ウルフ「時間はかけるな。即座に仕留めろ。」

次男ウルフ「ククッ。なに、せいぜい三分はかかるな。」


    



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