4: ◆Si5ECPaBLY[sage saga]
2017/09/07(木) 02:13:31.16 ID:c6PUDvkw0
P「ちひろさ……」
ちひろ「分かってます。分かってますよ。Pさん」
P「え?」
ちひろ「はい。女子寮のマスターキーです。これがあれば自由に出入りできます」
P「え、で、でも……」
ちひろ「それを頼みに、私のところに来たんでしょう? どうぞ、持って行ってください」
P「……」
ちひろ「……いいですか。あなたが負い目を感じる必要はないんです。担当してるアイドルの不調に気付けなかった。そのことで落ち込んでるんですか?」
P「……そんなことは」
ちひろ「じゃあ、なんでそんな情けない顔してるんですか」
P「……情けない顔、してますかね?」
ちひろ「元から辛気臭い顔でしたけどね。今は拍車をかけて辛気臭いです」
P「……はは」
ちひろ「乾いた笑い。それも減点ですね」
P「……」
ちひろ「……大丈夫ですよ」
P「……根拠は?」
ちひろ「あら、自分の担当アイドルを信じるのに、いくつか理由が必要ですか?」
P「……そうですよね。言う通りです」
ちひろ「……なにを怖がってるんですか。らしくないですよ」
P「……」
ちひろ「……」
P「……行ってきます」チャリン
ちひろ「はい。精々、後ろから刺されないようにしてくださいね。Pさんの仕事はまだ残ってるんですから」
P「……そんな心配はしてませんよ」バタン
ちひろ「……」
ちひろ「……ふぅ」
ちひろ「……」
ちひろ「あーあ。いつからこんなに感傷的になっちゃったかなー、わたし」
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