32:名無しNIPPER
2017/09/14(木) 16:49:32.95 ID:WUZ1iABd0
賑やかな会話の後は、祭りのあとのような寂しさが付きまとうもので。
一人の帰り道なんかは、特にそれを身に沁みて実感する。
まるで世界にひとりぼっちになったかのような孤独感と焦燥感。
別に何も悲しいことが起こったわけでもないのに、少し潤んでしまった目の端を服で拭う。
……むしろ一人で良かった。こんな情けない姿、誰にも見せられない。
このまま誰もいない部屋に帰るのが嫌だ。今日は運良くいろんな人に会えたけど、毎日会うなんてきっと迷惑だろう。
だから明日からはまた、一人きりの空虚な時間を過ごさなくてはいけない。
ヴィーネたちにはまた会えるだろう。でも四人揃って学校で会える時間はもう戻ってこないんだ。
当たり前のように学校に行き、友達と会話し、ふざけあえることがとても貴重なものだということに、愚かな私はたった今気づいたのだった。
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