20:名無しNIPPER
2017/09/11(月) 10:45:08.16 ID:8WPegUIn0
「結局、意思が弱いんだよな、私って」
サボり気味だった学校でも、一応愛着は持っていたみたいで、無意識のうちに足が目的地へと体を運んでいた。
「まあでも、さすがに中に入るわけにはいかないよな……」
フェンス越しに校庭を見てみる。野球部とサッカー部が走り回っているのが見える。
校舎の中が気になるが、やはりここからじゃ見えない。調理部はどうなっているんだろう。
「……天真先輩、ですか?」
不審者のようにうろうろしていると、ふと後ろから声をかけられた。
聞き覚えのある高い声。幼さの残る音の響きと敬語。
「……おう、タプリスじゃん。久しぶり」
私の後輩天使が、口をぽかんと開けて立っていた。
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