12:名無しNIPPER
2017/09/05(火) 15:45:04.35 ID:8DH4xN9U0
さすがにジャージ姿で出るわけにもいかないので、家にあった服を適当に着込む。
これはたしか、ヴィーネの提案でみんなで買い物に行ったときに買ったものだっけ。
みんなしてマネキンみたいに私に色んな服を着せるから、途中から銅像になったような気持ちでじっとしていた。
……懐かしい。それほど昔のことでもないのに、すごく遠い思い出のような気がする。
「みんな……」
ハッとする。いつまで服を眺めて過ごすつもりだ。
らしくない自分に頭を掻きながら、身支度をする。
玄関へ足を運び、重いドアを開く。
眩しい世界に目がくらみながらも、私は外の世界に一歩踏み出した。
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